西国寺の不動明王
西国寺の不動明王 この写真は不動明王です。今回は不動明王の、昔話をします。それでは始めましょう。
昔、西国寺に小僧さんがおってな、まんじゅうが大好物じゃった。「しめしめ、きょうはまんじゅうがあるぞ。」みてみると5つもあります。小僧さんは気になって仕方がない。
その日は、大忙しだったのでまんじゅうを取りに行くひまがなかった。夕方になってやっとひまになった。まんじゅうを取りに行こうと思ったらなくなっておる。ぷんぷんしていた。「ひょっとしたら、おふどうさまが食べたのではありませんか。」だが、お不動さんは返事もしない。だんだん、腹が立ってきた小僧さん,お不動さんの頭をばしっとたたいた。だが、小僧さんはつかれてしまったのでねてしまった。翌朝、まだ暗いうちに起きてお不動さまの灯明をつけたときじゃ、お不動さまがゆらゆらとゆれて背中の火えんが燃え上がった。おそるおそる小僧さんはお不動さんを見上げたときだった。左手に持っている刀の先に大きなねずみがつきささっとる。これで、小僧さんはこの大きなねずみが食べたことを信じたのである。
この話はこれでおわりです。