令和6年4月27日 みんな違って,みんないい。
春を彩る花々も次第に入れ替わり,新緑の季節に変わってきました。正門前のチューリップも花を落としています。童謡の「チューリップ」の歌は,「咲いた咲いた」で始まり,最後に「どの花見てもきれいだな」という歌詞で終わります。このフレーズには,作詞家の近藤宮子さんの「いろんな色のチューリップがあるように世界にはいろいろな人たちがいます。どの色のチューリップも綺麗なようにどんな人にもきれいなところがあります。誰かの揚げ足を取ったり,あら探しをしたりするのではなく,お互いのきれいなところを認め合う世の中になれば生きていて楽しい人生が待っていると思います。」というメッセージが込められているそうです。
チューリップは種から育てると花が咲くまでに5~6年かかり,花の色も咲いてみないとどの色になるか分かりません。しかし,球根で育てると短期間に花を咲かせることができ,しかも永遠に同じ色の花を咲かせることができます。チューリップは私達人間がもつ,効率を求め,同じ色彩の美しいものを並べたがるという性質を知っているのかは分かりませんが,その性質を利用して,生存戦略を図ってきました。
しかし,学校はチューリップの戦略には乗らず「みんな違ってみんないい。」をめざします。時間はかかっても,様々な色が混じり合う学校でありたいと願っています。
※参考引用「植物に学ぶ生存戦略」NHK(2021年 2月11日放送)