見学の最中にもリアルな出動場面に遭遇しました。次に掲載するのは,見学に出かけた児童の作文です。
私は,消防署の人達は,人の命を大切にしていました。人の命を守ることをいつも思って働いているのがすごいと思いました。防寒服とか重いものをもって,火を消すと言っていたので,かなりの力がいるという事が分かりました。24時間も働き,尾道の事を守っておられる消防士の人はすごいと思いました。あんなに,頑張れる人はすごいと思いました。(後略)」
「すごい」という言葉が繰り返し出てきています。作文としては整っていないかもしれませんが,純粋に感動したことが伝わってきます。リアルな体験,本物との遭遇体験が,感動を生み出しているのです。
動画や教科書に掲載されている写真などで,消防車や救急車などの存在は知ってはいますが,実際に自分の目で見て,実際に働いている人から話を聞くと全く違った認識が生まれます。
子ども達が自分の進路や夢を描くためには,選択肢が必要です。その幅を広げてくれるのが,リアルな本物体験や本物との出会いです。手軽に情報を得られる時代になったからこそ,逆に価値があると思います。