土堂っ子太鼓は、土堂小学校の児童によって受け継がれ、今年で18周年を迎えます。
1991年、当時の4年生がベッチャー太鼓保存会の演奏に感動し、自分たちも太鼓を叩きたいという思いから始まりました。
最初の頃は太鼓はなく、太鼓の代わりにまな板や粘土板、タイヤ、樽、バチの代わりに新聞紙を丸めたものや、ほうきの柄を使って練習していました。
現在ある太鼓やバチ、ハッピなどは、保護者や地域の方々、ベッチャー太鼓保存会の方々が寄贈してくださいました。
練習は主に朝や、給食を食べた後の昼休憩に体育館でしています。
練習していると学校周辺に太鼓の大きな音が響きます。そんな地域の方々にどうすれば恩返しできるか子どもたちが話し合った結果、学校周辺を掃除することにしました。5年生、6年生は朝学校に来ると石段や学校周辺を掃除します。そして、掃除が終わったら練習をします。
土堂っ子太鼓の演目は19曲ありますが、それらの曲に楽譜はありません。高学年である6年生が、責任を持って下の学年を指導し、太鼓のリズムや心構えなどを伝え、立派な後継者を育てて卒業すること伝統としています。
そして、指導を受けた下の学年は、
「先輩にしてもらったこと以上のことを後輩に伝える」
を合言葉に頑張っています。
土堂っ子太鼓は、今まで数多くの人に支えられ続いてきました。
保護者や地域、ベッチャー太鼓保存会の方々、指導してこられた先生方、そして土堂っ子太鼓を受け継ぎ、伝えてきた卒業生たち。
土堂っ子太鼓に関わった全ての人たちの思いを大切にし、これからも頑張っていきます。
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