Tanga-syoji
丹花小路(たんがしょうじ)
ここは、丹花小路の、入り口です。この階段を上がっていくと、丹花小路につきます。なぜ、この小路を、丹花小路と言うかというと、昔この辺りは、『丹花』と言ったから、この名前がつけられました。この丹花小路には「丹花の子育てゆうれい」という昔話があります。
この小路は、長い小路でも、昔は、まだ長かったそうです。
昔話
丹花の子育てゆうれい
昔、丹花小路には、「あめ屋」がありました。家々の明かりがすっかり消えたころトントン・・・・・と、少しきみの悪い戸をたたく音がします。それは、もう数ヶ月ほど前から、続いているのです。でも、あめ屋の主人は、嫌な顔一つせず、「はいはい。今開けますけえ」と、戸をあけていました。客は、消え入りそうな細い女の人でいつも「丹花あめを・・・・・・。」と言うのです。丹花あめというのは、丹花小路から名前をつけたものです。デンプンでつくられた、白いあめで、栄養もほうふでした。もろぶたいっぱいのあめを、のみでたたき割って、計って売っていたのです。前までは、お金をもらっていたのですが、最近はちゃんとわけがあるのだろう。と思い、お金がなくても、あめをわたしています。そんなことが毎日、続くのであめ屋の主人は、ふしぎに思いました。ある日、あめ屋の主人は、もうなんヶ月も、つづいているのでそろそろ不思議になりました。なのでその女の人の後をつけました。ついていってみたら、そこはお墓でした。そのお墓で、「オギャー、オギャー」と赤ん坊がないていました。その赤ん坊は、かったあめを、なめていました。和尚さんに聞いてみると、最近死んだお母さんが、死んだ後この赤ん坊をうんだそうだ。その後赤ん坊は、あずけられて、それからは、夜中にあめを、買いにくるということはなくなったとさ。
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小路とは・・・
  
地図 丹花小路の場所