特色ある取組

Educational research

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「栗原北スタンダード」,「学級内での関わりの質の向上」,「不安感への対応」など

 本校では,昨年度から「子供達にとって安心して学べる環境づくりを目指して]という副題を付けた「栗原北スタンダード」を策定し,全職員で統一した教室経営を推進しています。この取組は隣接している同じ中学校区の栗原小学校が実践されている「栗原スタンダード」の取組から学び,本校の実態に即した内容となるよう策定したものです。学年が進級しても,基本的な教室経営が変わらないことは,児童にとっての進級に伴う精神的な負担を軽減することができます。6年間を一環した指導で通すことにより安心感のある学級経営が実現できます。一年ごとに見直しを図り,育てたい資質・能力につながるよう改善を図っています。主な内容は次の通りです。
・栗原北小学校宣言に関わること
・学習の準備・教室掲示等

さらに,今年度の2学期以降は,学級内での「関わり」の質を向上できるよう,友達の発言をしっかりと受容し,自分の発言を繋いでいくことができるような取組を全校で進めています。「関わり発言」の内容は次の通りです。
・「関わり」を深める発言形式

また,高学年の児童には「不安感」に適切に対応することができるよう,千葉大学と連携した「勇者の旅」プログラムを実施します。これから多感な時期を迎える児童は様々な出来事と出会うことになります。その時,冷静に出来事を捉えることができたり,自分の不安感を払拭する方法を体得しておくことはとても意義のあることです。このプログラムの詳細については,こちらでご確認ください。

学校における「無形文化財」を創る。(全校)2月14日(月)

 「より良い学校にしたい!」という思いから発案した提案を5年生が実現しました。第1回目は5年生の算数の授業,今日は第2回目の4年生の授業です。

 前回は実際に授業をしているライブ映像での発信でしたが,今回はビデオで録画したものを視聴しました。内容は4年生の絵の鑑賞の授業です。対話的に授業を展開するためには,聞き手が育っていなくてはいけません。自分の意見は似ているのか,異なるのか,はたまた全く別のことなのか,常に判断しながら聞くことが大切です。4年生は事前に「みんながしっかりと意見を言っている姿」「しっかりと友達の意見に反応している姿」を見てほしいという思いで,授業に臨んでいます。1年生は,自分もその授業に参加しているかのように反応しながら聞いていました。日頃から自分達も実践している証拠です。授業を見た後は,それぞれの学年からコメントをもらいました。4年生もそれらのコメントから取組の価値を自覚し,次なる課題も明らかにしたようです。「風土」を創るためには時間がかかります。けれども消そうと思えば一瞬で消えます。本校では,教員だけではなく,子供達も「創る立場」に立ち,学校における「無形文化財」を創ろうとしています。

発表者を育てる「聞き手」を育てる。(3年)1月11日(火)

 3年生は国語の時間にみんなが作った俳句の中からお気に入りを選んで,その理由をみんなに伝える学習を行いました。補教に入っていた6年生の担任の先生からは,3年生が一人一人の発表を丁寧に聞いている姿をほめてもらっていました。聞き手の「聴き方」次第で,発表者の意欲は変わります。丁寧にうなづいたり,歓声をあげたり,賛同したり,そして拍手を送ったりするなどの方法がとても有効です。発表者が「話して良かった。」と思えるような雰囲気づくりを大切にして授業を進めています。

「勇者の旅プログラム」で自分を磨きます。(6年)12月21日(火)

 最初に「考え,気持ち,行動」の3つのトライアングルについて振り返り,不安に立ち向かうプロセスを思い出しました。そして,今日は,最終プログラムの「望まない誘いに対する適切な断り方」という内容で授業が展開されました。「他者を傷つけないで,自分の意思を大切にしながら断る。」ことは,大人でも考え込んでしまいます。そんな都合の良い方法はあるのか,子供達も悩みながら,解決に向けたプロセスを学び取っていきました。人を大事にし過ぎて自分を犠牲にしてしまってはいけません。逆に自分の主張を最優先に考えてもいけません。どう調和させるのかをこのプログラムを通して学んでいます。

勇者の旅プログラムを学習しています。(6年)12月16日(木)

 今日は連続講座の7回目です。自分がどんなことにとらわれることが多いのかについて,アンケート形式で知りました。「ぐるぐるマジック」という考え方のくせの存在について知り,どうすれば「ぐるぐるマジック」から抜け出すことができるかを学習していく予定です。

「行きたくない」気持ちをどう伝えるか。「勇者の旅」進行中(5年)11月26日(金)

5年生は,心の不安と適切に向き合うプログラム「勇者の旅」の学習を継続中です。

 今日は,友達からの遊びの誘いに対して自分の「行きたくない」という気持ちをどのように伝えるべきかについて,学習を進めました。状況をしっかりと確かめて,相手の気持ちを受け止める。そして,iメッセージで自分の気持ちを伝えつつ,何か提案を伝えるというような流れを学習しました。「おれ,行かん。」という返し方と「プールに誘ってくれて嬉しかったよ。でも泳ぐことは苦手なんだ。今度また,誘ってくれると嬉しいよ。」という返し方を比べると一目瞭然ですが,「受け止め方」「伝え方」を意識すると断っても人間関係は深まります。アイディアの提案の場面では,5年生は様々なアイディアを出すことができました。最終ステージに向かって,学習を継続します。

授業での振る舞いを学ぶ。(5年)12月1日(水)

 今日は,5,6年生合同で,桑田晶子先生の国語の授業を受けました。

 6年生を対象とした授業でしたが,5年生もしっかりと参加をすることができました。その中で,6年生の「聞き方」から多いに学びを得ることができました。自分の教室に戻り,それぞれが自分が学んだことを交流し合いました。まずは話し手の顔を見て聞いていること。当たり前のことですが,改めてその大切さを感じました。そして,「あー,なるほど,確かに」などの反応を返しながら聞いていること,詳しく聞きたいことは遠慮せずに要求して話し直してもらうこと,話していても,すぐに聞き役に回れること,全員で次々と意見をつないでいくこと,などを気付きとして出し合いました。講師の先生の極めて質の高い発問が子供達の豊かな発言を引き出したことは大前提ですが,発問に負けない発言を繋いでいくことができる姿に5年生も多いに学びました。

「グループで話し合う」ということ。(2年)11月25日(木)

 2年生は昨日の授業に続き,2年生なりの「幸せの違い」や「友情とは何か」について,何度かグループで話し合う機会がありました。今,取り組んでいることは,グループで話し合った後は,授業での発表が少ない児童から発表を促すことです。そして,補足があれば,付け加えて意見を繋ぐようにしています。人前で発表することの苦手さを克服するためには,「発表して良かったという成功体験」を重ねていくことが最も近道です。そのため,グループ内で「頑張って,発表してみて。後は繋ぐから。」という勇気づけの言葉を掛け合いながら話し合いをするようにしています。「自分の隣に自分を応援してくれる人がいる。」ことを実感できるような学級経営を心がけています。

「勇者の旅」の学習を始めました。「心」の学習を進めます。(6年)11月18日(木)

 5年生に続き,6年生も「不安感」を軽減するための学習プログラムをスタートさせました。今日は,自分の中にある「感情」に着目し,正の感情,負の感情にはどんなものがあるかを整理しました。子供達からは「不安という感情がなくなると,危機感がなくて,生命に危険を及ぼすことになる。」「不安があるからこそ,準備をしたり,練習をすることもできる。」など「負の感情」にも肯定的な意味があるということを確認し合いました。写真は発言したい思いを持っている子が自主的に立っている様子です。

本当の意味での「学び合い」を学ぶ 国語(6年+4年)11月16日(火)

 「学び合いが大切だ」ということは,広く認識されている事柄ですが,どんな状態になれば,学び合っている状態になるのかは,一人一人のイメージが異なります。そのため,本校では,学年を超えて,「先輩の姿から学ぶ」時間を意図的に作っています。今日は,本校の国語科の講師としてお招きしている桑田先生を先生役として,6年生が授業を受けている様子を4年生が参観しました。題材は,4年生が既に学んだ「ごんぎつね」です。「自分の考えを聞き手に伝える」「友達の考えを聞いて,意見をつなげる。反論する。」「同じグループのメンバーを支えて発言を促す。その意見につなげて補足する。」などなどの具体的な6年生の振る舞いを4年生は学びました。4年生は参観者のはずでしたが,次第に授業を受けている立場になって,発言したくて思わず挙手する場面が多数ありました。その意欲的な姿に6年生がまた感化されるという相乗効果もありました。こうした機会を適宜設けながら,「学び合い」の風土を学校文化として伝承していく予定です。

千葉大学と連携した「勇者の旅」プログラムを展開しています。(5年)11月11日(木)

 今年度から,高学年の児童を対象に,不安傾向に対処することを目的とした「勇者の旅」プログラムを展開しています。5年生が先行して週に1回,計10時間のプログラムを行っています。人間は一人一人自分では気付かないけれど,固有のものの考え方をしているものです。「考え方のくせ」と言ってもいいものです。また,自分では気付かない内に,「私には無理」「私にはできない」という限界を設定してしまっていることもあります。そうした心の障壁を少しでも緩和できるように,柔軟に考えられるようになることをめざして取り組んでいます。このプログラムの詳細については,こちらでご確認ください。

「勇者の旅」プログラムを始めます。学活(5年)11月1日(月)

 小学校高学年から中学生の時期は,「思春期」という言葉に代表されるように,様々な「不安」に向き合うことが増えてきます。そのため,それらの不安の問題を解決する方法を考えたり、実際に実践したりすることは,これから出会うであろう不安の問題に対する対処スキルを身に付けることに繋がります。本校では,5年生と6年生に対して,『勇者の旅』と名付けられた予防教育プログラムを実施します。子ども達は自分が勇者となって不安に立ち向かいながら『勇者の城』を目指して旅をするというストーリー仕立てになっていて,不安への対処法を、楽しく学習できる内容となっています。今日は,その最初の1時間として,事前のアンケートを実施しました。本校の教員は,このプログラムを実施するための研修を受け,資格を保有しています。後日,6年生もスタートする予定です。このプログラムの詳細についてはこちらをご覧ください。

「対話的」とはどういうことか。 学活(6年)10月28日(木)

 来週に修学旅行を控えた6年生。今日は,修学旅行後に学んだことをどう伝えるかについて,話し合い活動を行いました。今日お伝えしたいのは,その話し合いの内容ではなく,「話し合い方」についてです。文章では伝えることに限界があるのですが,「対話的とはどういうことか」というその答えを具体化した姿になりつつあります。それが成立するための条件としてまず必要なことは,自分の考えをもつのは当然の事ながら,友達の考えを受け止めて納得すれば意見を変えられるということです。簡単な事のようですが,これは友達の存在を尊重していないと難しいことなのです。「最初は~と考えていたのですが,○○さんの考えを聞いて,考えが変わりました。」と表明する姿勢が授業の中で見られました。また,「○○さんの意見も分かるし,○○さんの意見も納得できるのですが,~という考え方もできると思います。」というように他者の意見を尊重しつつ,建設的,総括的な意見を繋げられる発言が見られたことも素敵でした。そして,発言が苦手な児童が途中で話せなくなった瞬間,「いいよ,大丈夫,ゆっくりでいいよ。」と自然に声をかけている友達の存在もありました。6年生の姿をモデルとして,今,学校全体で授業での「対話的」な姿を実現するよう取り組んでいます。

「応答する関係づくり」を先輩から学ぶ。(6年→5年)10月19日(火)

6年生の授業を5年生が参観し,授業中の発言の仕方,意見のつなぎ方,意見の聞き方について学びました。

 「関わりの力」を身に付けるためには,1日で最も長い時間である「授業」こそがその実践の場となります。そのため,今日は,5年生が6年生の国語の授業を見に行き,その姿からたくさんのことを学びました。「応答し合う」関係が成立するためには「聞き手」の姿勢が最も重要です。リアクションを返す,うなづく,感嘆の声を出すなどの行動が発言者を勇気付けます。話して良かったと満足感を得ることができます。黙って座っているだけではこの応答関係は成立しません。今日はそこの大切さを大いに学べたと思います。時期リーダーの5年生が率先して学び,実践していきます。本校が取り入れている接続詞発言や基本となる話形については こちらを参照してください。

緩やかな共同体感覚を身に付ける取組を進めます。(5年)9月3日(金)

 5年生は,学活の時間に「班づくり」をしていました。コロナ禍で関わりの機会は減少していますが,学級内での心のつながりはどんな時でも大切です。「リーダーとは」について最初のイメージづくりを行った後,班長の選出や班での活動内容について話し合いを続けています。2学期以降,全校で「学級内における班の作り方,関わり方」について,質の向上を図る予定です。緩やかな

続続:心を結ぶ「見えない糸」を張り巡らす。(ファミリー)6月3日(木)

 ファミリーのメンバーに向けた4年生と5年生からのメッセージです。1年間という時間軸の中で,どれだけの「関わり」が深まるか,これからも楽しみにしています。

続:心を結ぶ「見えない糸」を張り巡らす。(全校)5月27日(木)

本校が毎月行っている「思いやりの木」の取組の様子です。今回はファミリーのメンバーに向けて日頃感じている思いを記したカードです。児童玄関に掲示して,児童が見られるようにしています。「関わり」の証拠として「見えないつながりの糸」が少しずつ広がっていくことをめざしています。

心を結ぶ「見えない糸」を張り巡らす。(全校)5月26日(水)

本校が毎月行っている「思いやりの木」の取組の様子です。今回はファミリーのメンバーに向けて日頃感じている思いを記したカードです。児童玄関に掲示して,児童が見られるようにしています。「関わり」の証拠として「見えないつながりの糸」が少しずつ広がっていくことをめざしています。

人との関わり方を学ぶ。(4年)4月27日(火)

4年1組では,ソーシャルスキルトレーニングの学習を行いました。年代を問わず,人の悩みの8割は人間関係に関することだと言われています。適切な自己表現,受容的な他者理解,協調的に妥協点を見いだす姿勢などなど,「関わり方」は自然に身に付けることができるものである一方,意図的に学ぶことにも大きな意義があります。その一環としての学習です。自分の振るまい方,ものの考え方を見つめ直す良いチャンスでもあります。

「子どもたちの適応と成長を支えるポジティブ行動支援」を学ぶ 校内研修 4月21日(水)

児童の適切な行動を起こりやすくするためにはどうすれば良いか,問題となる行動があった場合にはどのような対応が望ましいのかについて,「応用行動分析」の理論をもとに畿央大学大学院教育学研究科 大久保賢一教授を講師としてZOOMで講義を受けました。「全ての行動には目的があること」「児童の適切な行動が持続して起こるようになるためには行動の「後」の対応が大切であること」「今を×としてみるのではなく○として見て,◎を増やすという発想に変えること」など,職員それぞれが自分の経験と照らし合わせて実感をもってお話を聞くことができました。1年間のスタートであるこの時期にこの研修を受けられたことはとても効果的でした。最後に聞かせていただいた「シェイピング」という考え方には多くの教員が感動しました。 大久保教授の活動については,こちらをご参照ください。素敵な先生との出会いに感謝します。

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