令和7年度 教育研究実施計画
1 研究主題
主体的な学びの創造
~課題発見・解決学習の単元開発および意欲を高める学習課題と発問の工夫を通して~
2 主題設定の理由
本校では,平成28,29年度に県の指定を受けて以来,全教科の授業で「強い問題意識と達成欲求を抱かせる課題設定」を,道徳では話せる集団づくりを進め,生徒が主体的に活動している時間の質と量を高めることを目標に探究学習の研究を進めてきた。
令和元年度からは,その取組を特別活動にも広げ,話合い活動の充実を図った(じゃんけんでもなく,多数決でもない「話合い活動」を充実させることができれば,生徒の合意形成力と意思決定力をより育成できると仮定)。また令和2年~6年度は,学びの変革を進めるために,総合的な学習の時間に防災学習をテーマに新単元「日比崎サバイバルプロジェクト」を開発し,カリキュラム・マネジメントの充実を図った。
令和7年度はカリキュラム・マネジメントをより一層充実させ,主体的な学びを深化させていく。具体的には,日比崎サバイバルプロジェクトや総合的な学習の時間,各教科の実践において地域社会との連携を行う。また,日比崎サバイバルプロジェクトを発展させるとともに,生徒にとって身近な地元企業と連携して各教科・領域の学習活動を展開する。展開では,探究の過程を重視した課題発見・解決学習を意識させることで,主体的な学びがより充実し,資質・能力を高めるとともに,キャリア形成が図れると考える。さらに,話合い活動における全体討議の深化や教育効果を高めるためのICT機器の活用など,教職員同士で実践を交流し,研究を深めていく。
3 研究のねらい
コアカリキュラム・各教科・領域が互いに絡んだ学習活動を展開し,主体的な学びを充実させる。その際,一人一人の意見を明確にした話合い活動や本質的な問いを活かした単元開発を行う。また,教育活動全体において学校・保護者・地域との連携を図っていく。さらに,地域の地元企業とも連携し,ともに学習活動を行うことで,生徒のキャリア形成を促す。
4 研究仮説
課題発見・解決学習の単元開発および意欲を高める学習課題と発問の工夫を行えば,主体的な学びの創造につなげることができるであろう。
5 研究の方向
| 研究内容 |
①主体的な学びを促す授業づくり(課題発見・解決学習)の更なる深化 Ⅰカリ・マネを通した使える学力の育成 Ⅱ教科の見方・考え方,ねらいや目的を明らかにした特別活動を活かした 話合い活動とねりあい活動の設定 Ⅲ本質的な問いを活かした単元開発 Ⅳ考える道徳の充実 (道徳以外の全教育活動で道徳価値に出会わせ,道徳の時間ではその道徳的価値に気づ かせ,考えさせる) ②学校行事を通した「達成感」と「憧れ感」の醸造 (感動・涙・歌声・笑顔あふれる学校行事) ③カリ・マネを活用した社会に開かれた教育課程 (地域と共につくるプロジェクト型学習・コミュニティスクールの活用・小中連携) ④各教科・領域の授業力の向上,単元開発(1人1開発) |
| 検証の指標 |
①-1 学力検証問題 ①-2 英検IBA ①-3 アンケート(広島県児童生徒学習意識等調査を参考に作成) 6月と12月に実施し,その数値を比較する。 ①② 学校評価・生活調査アンケート ③ プロジェクト学習・小中連携実施の有無 ④ 新しい単元の実施の有無 |
| 到達目標 |
①-1 外部テストの分析 全国平均以上 ①-2 3年生の英検3級レベル以上の判定 60%以上 ①-3「課題発見・解決学習」にかかわる15項目 上昇(前回との比較) ①-4 道徳の授業の満足度 平均80 %以上 ② 行事の満足度 平均80 %以上 ③ プロジェクト学習・小中連携の実施 ④-1 各教科・領域の授業満足度 平均80%以上 ④-2 新しい単元の開発・実施 |
6 指導・助言者
| 氏名 | 所属・職名等 |
|---|---|
| 宮里 智恵 | 広島大学(広島県) 教授 |
| 雲財 寛 | 広島大学(広島県) 准教授 |
| 担当者 | 尾道市教育委員会 指導主事 |
| 担当者 | 広島県立教育センター |
